ブラック施設の見極め方
介護業界にも「ブラック企業」はある
残念ながら介護業界にもブラック企業といわれる悪質な施設があります。そのような施設へ転職するのだけは避けたいと思うものの、一見しただけではブラック企業かどうかは分かりません。そのため、人材を使い捨てするようなブラック企業に転職してしまい、心身ともにズタボロにされて退職してしまう人も少なくありません。
求人を紹介しているハローワークや求人サイトなどでは「この施設はブラック企業です」とは名指しで悪くいうことはないため、優良な企業に混ざってブラック企業が紹介される可能性も0ではありません。ブラック企業への転職を防ぐことができない以上、自分の目で見極めるしかありません。客観的な意見をもらったり自分で直接確かめたりなどの対策が必要です。
ブラック企業の特徴「平均よりも給料が低い」
給料が安い、待遇が悪い、などはブラック企業の絶対的な特徴です。業界全体が慢性的な人手不足に陥っているのに「ボーナスなし」「ボーナスについて明記されていない」といったような条件で求人を出している施設はブラックである可能性が高いです。また、ブラック企業は職員だけでなく利用者もぞんざいに扱っている可能性があります。そのような施設は評判が悪くなるので、自分の両親や祖父母をその施設には入れようと思わないはずです。評判が悪く人気がなければ人も集まらないため職員の給料もますます低くなっていきます。
ブラック企業の特徴「相場よりも高い」
ブラック企業は経営難のところが多いように思われがちですが、実は経営が安定していて羽振りがいい施設もブラック企業の可能性があります。なぜなら、利用者から高いお金を取るわりにサービスらしいサービスをしていないからです。経験や資格が不問なのに、給料が25万円以上などスキルと給料が見合っていないような施設は注意しましょう。
ブラック企業の特徴「すぐに採用が決まる」
応募してきた人をすぐに採用したがるのもブラック企業の特徴です。通常、履歴書を送って数日以内に面接日の連絡がきて、面接自体は大体1時間くらいで終わり、早いところではその日の夕方、遅くとも数日以内には採用の合否が伝えられますが、ブラック企業の場合、面接にそれほど力を入れていないため細かいことは話さず、「いつから働けるのか」「今日から働けるのか」とすぐに採用が決まることが少なくありません。面接からそれほど時間も経っていないのに、勤務できる日を言及されるような施設はブラック企業かもしれません。
ブラック企業の特徴「悪臭がする」
介護施設を利用している高齢者の中には自力で動くことが難しくオムツやポータブルトイレで生活している人も少なくありません。そのため、どうしても悪臭がしてしまいますが通常の施設は悪臭がしないよう消臭対策をしっかり行っているためそれほど気になりません。しかし、環境が整っていないブラック企業の場合は部屋だけでなく廊下や玄関にまで悪臭や異臭が立ち込めていて、衛生環境はいいとはいえません。職場見学や面接の際に悪臭を感じるようならその施設はブラック企業である可能性が高くなります
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