介護職の離職率ってそんなに高くないの?

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介護職の離職率ってどれくらい?

介護業界=離職率が高い、というイメージがありますが果たして本当にそうなのでしょうか。
介護職の離職率を1年間で見てみると、都道府県によって違いはあるものの全国平均は16.6%という結果でした。16.6%という数字だけだと高いのか低いのかよく分かりませんが、日本の全産業の年間の離職率は15.6%と、その差はわずか1%なので介護職の離職率は平均と同等でそれほど高いわけではありません。実際に、同じサービス業でも宿泊業・飲食業は30.4%、生活関連のサービス業・娯楽業は23.7%、その他のサービス業は23.2%と介護職の離職率よりもはるかに高い数値を出していました。一番数値が低いその他のサービス業と比べても6.6%ほど介護職の方が低くなっています。離職率が高いと思われている介護職ですが実際はそれほど高いわけではない、ということが分かりました。

「以前は高かった」

離職率の数値から「介護職は他の産業と比べてもそれほど離職率が高いわけではない」ということが分かりましたが、なぜ「高い」というイメージがついていたのでしょうか。それは、過去の離職率が高かったことが関係しています。平成16年~25年の10年間の離職率から、過去の離職率の高さを詳しく見ていきましょう。
平成16年「21.0%」、平成17年「20.2%」、平成18年「20.3%」、平成19年「21.6%」、平成20年「18.7%」、平成21年「170.%」、平成22年「17.8%」、平成23年「16.1%」、平成24年「17.0%」、平成25年「16.6%」、と以前は離職率が20%を超えていましたが、平成20年を境にしてどんどん数値が低くなっています。この20%超えのイメージがなかなか払拭できず、介護職=離職率が高い、というイメージがついているのかもしれません。

「介護職員の増加」

毎年介護職員は5~8%のペースで就業人数が増加しています。その結果、平成12年には55万人だった介護職員が平成27年には約160万人以上となっています。この先も介護職員の増加は見込まれており、厚生労働省の発表によるとその数は2025年には約220万人になると予想されています。しかし、高齢者の数も増加することが見込まれているため、220万人いても30万人ほど足りないといわれています。
また、平成27年時点で日本全体の就業人数は6309万人、そのうち介護職員の人数は160万人ほどで就業人数の2.5%になりますが、これは40人に1人が介護職員、ということになります。介護職員の離職率が16.6%なので、5~7人のうち1人は介護職員を辞めているということになりますが、就業人数が多いことから身近に介護職員がいる可能性が高く、その上介護職員を辞めた話を聞く機会も他の産業に比べて多いため、離職率が高いというイメージになってしまうのかもしれません。

「二極化」

近年、介護施設が急激に増えてきましたがその規模は大小さまざまです。そのため、離職率が非常に高いところと低いところの二極化が進んでいますが、規模が小さいからといって不安定な施設であるということはほとんどありません。離職率の差がついてしまうのは施設側の利用者や職員に対する考え方にあります。実際に、施設の運営方針や理念に不満があって辞めた人は退職者のうち23.3%もいます。
また、職員の短期間勤務と長期間勤務の二極化もあります。1年未満で退職する人のうち17%は次の職場も1年以内で退職するという統計がありますが、これは短期間で退職を繰り返す人が多いということを示しています。

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